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あるガラス吹きの徒然日記。

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2006年 10月 30日

街と自然

街と自然_d0029974_20541423.jpg


街か自然かと言われれば、自然が好きだ。
元々、田舎育ちだからだと思う。

でも、古い町並みを持つ街は嫌いじゃない。日本でも他の国でも。
迷路のような道、何があるか分からない建物。
建物が好きなんだろう。
街をスケッチすると、現実にとらわれてしまう。だから全部、空想で描く。


# by glassroom | 2006-10-30 21:02 | サンドブラストの事
2006年 10月 28日

娘の絵本

娘の絵本_d0029974_14304099.jpg


娘が小学校に入る前の頃、幼稚園で絵本を作る機会があった。
初めは乗り気がしないのか、なかなか取りかかる様子が無かったのだが、僕とちょっとした会話をきっかけに、どんどん絵を描きだして熱中した。
あまりに楽しそうに絵を描くので、ちょっと羨ましくなった。

で、完成した娘の絵本を見て、親バカと言われればそれまでだけど、なかなかの完成度。
その絵本をもとに、サンドブラストで絵を描いてみることにした。
ちょっと原画とは違うけど、それはパパの作品ということで許してね・・・
写真はお話の最初の絵。


# by glassroom | 2006-10-28 14:42 | サンドブラストの事
2006年 10月 27日

バラスターゴブレット・・・のように

バラスターゴブレット・・・のように_d0029974_1516790.jpg


ガラスを始めた頃、薄いガラスが好きだったのだが最近はガラスの厚みがきれいだと感じるようになった。そして古いもの。
で、やはり18世紀のイギリス、バラスターゴブレットに目がとまった。

バラスターゴブレットは当時、薄くて割れやすいベネチアンものに代わり、イギリスからそしてヨーロッパに広まったグラス。
エングレービンング(銅板で装飾模様を彫る技法)に適したどっしりした厚みを持ったそのグラスは、現代から見るとあまり機能的だと思えないけど、ガラスのきれいさと吹きガラスの面白さを持っている。
このグラスは後期、軽く、長くて複雑なステムを持つ形状へと進化してゆく。

僕は博物館の学芸員ではないので、復元をするつもりは無いが、後期のライトバラスターをモチーフに遊んでみた。
ちょっとステムをやりすぎたかな。
実用品ではなく、実用品であった頃のことを形にとどめたオブジェということで許してほしい。


# by glassroom | 2006-10-27 15:26 | 吹きガラスの事
2006年 10月 26日

カラーツイストステムゴブレット

カラーツイストステムゴブレット_d0029974_11381655.jpg


古いものを否定して、新しいものが一番である、という価値観を持つのは若い頃に自然と抱く感覚である。僕も学生時分は古いものや慣習などは好きではなかった。
ガラスの作品だって、古くさい博物館にあるものなんて・・・と言いたいところだが、僕は古いガラスが好きだ。(つまりオヤジになったのね)

これはカラーツイストステムと呼ばれるもの。
イギリスの17世紀頃にはやったスタイルで、空気を螺旋状にしたり(エアーツイストステムという)、色を螺旋にしたりしたもの。
当時のものは一般に長いステム(足)を持ち、小さなボール(上部)、プレーンなフット(台)になっている。
ツイストステムは実際に作ってみると、そういう形になっちゃうんだよね・・・・技法上、そうなるんだなあということが分かるのが面白かった。


# by glassroom | 2006-10-26 11:53 | 吹きガラスの事
2006年 10月 26日

シリーズ連載

などと、タイトルを銘打ってみたが、三人展も近いのでそのお知らせをかねてちょっと思いつきを試そうと思う。

展覧会では、作品の説明をしようと思うのだが、それを考えてふと思った。
ブログにアップして、それをそのまま出力して、展覧会で使おう。そうすれば、作品説明とブログの更新、そして遠方の方にも作ったものを一部ではあるが、ご紹介させていただくこともできるなあ、と。

で、ちょっとこれからのシリーズ、作品紹介です。


# by glassroom | 2006-10-26 08:37 | ガラスのお話