あるガラス吹きの徒然日記。

glassrooms.exblog.jp
ブログトップ
2011年 06月 21日

教室展のお知らせ

d0029974_1249898.jpg


お知らせです
生徒さんによる教室展をいたします。

日時/2011年6月28(火曜)〜7月10日(日曜)  7月4日(月曜)休み
   AM11:00〜PM6:00 最終日はPM5:00まで

場所/ギャラリー翔(京都北山通り)

生徒さん達の力作です。
機会がございましたらお立ち寄りくだされば嬉しいです。









[PR]

# by glassroom | 2011-06-21 13:00 | 日々の出来事
2011年 06月 20日

ふと・・・

d0029974_18244822.jpg

雨が続く。

あじさいに雨というと何故だか、「いわさきちひろ」をイメージしてしまう。
名前をぱっと思い出せなくても、柔らかい水彩画の子供達を見ればすぐにわかる人も多いのではないだろうか。
あじさいの色彩と雨の風景が彼女の絵を思い出させるのかもしれない。
子供の頃は、彼女の描くやわらかい色彩も小さな子供というモチーフも特に好きという事もなかった。男の子としては、もっとハッキリした絵と色彩に惹かれたのだ。

もう10年以上前のこと、安曇野にあるちひろ美術館に行った事がある。
雄大な自然も良かったし、そこで一枚一枚の絵を見て、この人がふわりとした絵を描くだけの人ではない事を知った。
この画家の画力と観察力とそして子供に対しての暖かいまなざし。そのころ僕にも小さな息子がいたから、やっと分かったのかもしれない。

大人にならないとわからない大人の絵本を描く画家だったのだろう。
とかく世知辛い世の中、たまには彼女の絵本を眺めてみるのも良いかもしれないなあ、とあじさいを見ながらふと思った。
[PR]

# by glassroom | 2011-06-20 19:19 | 日々の出来事
2011年 06月 09日

きょうの飼い主。

d0029974_19154523.jpg


最近、散歩をしているとよく「ドラマの犬だ!」と言われる。
確かに人気のドラマに登場する犬は、毛色まで同じだから飼い主のこちらまで似ているなあと思うほど。

今までマイナーに密やかな喜びを感じてきた者としては、これでわっと同じ犬種が流行ったりしたらとすこし微妙なキモチ・・・
わんこはまあいいから、僕のガラスの方がメジャーになってほしいと願うスパイス君の飼い主なのでした。
「きょうのわんこ」風で・・シメ。
[PR]

# by glassroom | 2011-06-09 19:22 | 愛犬
2011年 06月 08日

手仕事

d0029974_12272862.jpg


何年も前の事、手仕事で木工をしている方と知り合った。
僕は依頼を頂いた側で、何を作ったのかは忘れたが、とにかくガラスを作ってお渡しした。
その際、ふと思いついて「桜の板」はありませんかと訊ねてみた。ガラスを制作する際に、硬い桜の板を道具として使うのだが、これが焦げて無くなる消耗品の上にあまり手に入らないからだ。
桜はありませんが、硬い木を探しているならケヤキがありますよと教えて頂き、それではもしハギレで捨てるものがあったらくださいと軽くお話をして、その方と別れた。

それから時間が経って、僕もその事を忘れた頃に郵便で荷物が届いた。
開けるときれいな板。
何でも板は無いから、こつこつと木を削って板を作りましたとの事。まさか、時間をかけてまで作っておられたとは思わないから、とにかくびっくりしてお礼を申し上げたのだが何しろ使うのは消耗品だ。水に浸して溶けたガラスを押し付けて焦がしてしまうのだ。
何とも言えない、奇麗な手の削った跡と美しい木目を見ていたら、とてもじゃないがもったいなくてそんな事に使えない。

しまっておいた。
そして、こうしてお盆?として使うことになった。
自分で作っていて自分のモノは分からないけれど、人の手仕事を見るとその価値に思わず気持ちが動く。
[PR]

# by glassroom | 2011-06-08 13:21 | 日々の出来事
2011年 06月 06日

ムチ打って

d0029974_1729599.jpg


このところ、色々あって制作がままならず、ずるずると時間だけが過ぎていた。
久々にレースものを作ると、これがまたぴしっと決まらずちょっと残念。
スポーツ選手と同じで、作り続けないとすぐに身体のキレがなくなって、それが作るものにもすぐに出るからコワイ。
ビールを控え、愛犬との散歩にいそしんで、体調は崩さないように気をつけているのだが、技はビールじゃ変えられない。
むむむと湿度が上がってきて、そろそろ耐える季節に突入だ。ひとつぐぐっと飛び込んでがんばろうと自分に言い聞かせる。
[PR]

# by glassroom | 2011-06-06 17:38 | 吹きガラスの事
2011年 05月 11日

雨の日は

d0029974_15573947.jpg


今日は土砂降り。
あまりにも鬱陶しい天気なので、思わず良い天気の日の写真を載せる。


工房は古い古い木造。元は納屋と思われる築数十年以上の木造土壁。
からりと晴れた日、扉がパタパタ開いたり閉じたり。風が吹いているから?
もちろんそれもあるが、乾燥して柱や梁が縮んでいるのだ。縮んで、隙間があいて扉がすかすかと動く。

雨の日。そう、今日のような鬱陶しい天気だと、柱も梁もそして土壁も、たっぷり水分を吸い込んで太くなっているようだ。扉が逆に開かなくなる。ぐぐっと押すと、ぎぎぎと音をたてて、どこかに引っかかるのだ。
そして古い建物の湿った匂い。古木の湿る匂いとでもいうのか、レトロな香りが漂う。

匂いというのは、実は他のどの感覚より記憶と直結しているらしい。だから僕はこの匂いを嗅ぐとたちまち子供の頃の「昭和」を思い出す。子供の頃、雨の日にこんな匂いをよく嗅いだ。
僕の世代では珍しいのだが、僕の学校は田舎で木造校舎があった、あの匂い。
昔の家の匂い。友達と探検で探し当てた廃屋に入った時の匂い。

共感を覚えてくれる人、あまりいなさそうだな・・・
[PR]

# by glassroom | 2011-05-11 18:20 | 日々の出来事
2011年 04月 29日

いつからか・・・

d0029974_18425657.jpg


原子力発電、なんとなく知っていたけれど今回の事故をきっかけにそのしくみについてあちこちで目にするようになった。
ウランとかプルトニウムに中性子が当たって、そこからさらに中性子が飛び出し他の原子に当たる、その際発生する熱を利用して、タービンを回しなんたらかんたら・・
いろんな話を聞けば聞くほど、読めば読むほど難しい。人って賢いなあ・・あ、でも自らの生存を脅かすかもしれないものを作る、本当に賢いの?

工房の周囲には古い農家や建物がまだ結構残っている。
愛犬と散歩していると、こんな看板を残した建物に出会う。今は民家だがここは元々、燃料屋さんだったようだ。

少し前の日本人が使っていたエネルギーだ。山から木を切って焼いて炭にする。それでご飯を炊いて、風呂を沸かし部屋の暖をとる。そんな生活がちょっと前までこの国にあったのだ。
電気という便利なエネルギー、じゃぶじゃぶ使う生活が当たり前になってしまったけれど、こうして残された看板がそれでいいのかい?と問いかけてくるようだ。
[PR]

# by glassroom | 2011-04-29 19:05 | 日々の出来事
2011年 04月 14日

息抜き

d0029974_11192349.jpg

裏山へ。
誰もいない鳥居をくぐり、スパイスとどんどん上る。
山の神様を奉る神社、森だけど人が作ったところ。
でも、人の姿はいない。僕とスパイスだけ。

スパイスは元々狩猟犬を祖先としているだけあって、こういう場所にくると、斜面でも岩場でもぐんぐん走り、土の匂いを嗅いで何かを探している。
僕は息が切れて、途中で立ち止まる。
d0029974_11231147.jpg


人は居なくても、誰かが演出したような場面があって、すこし不思議。
ようやく頂上。
ご神体を前に少し得意げなスパイス。
d0029974_11274850.jpg


このところニュースも世相も何もかも息がつまりそうで、なんだかしんどい。
本当に被災された方々はそれどころじゃない、比べようもないほどの苦難の中におられるのに、そんな事思ってる場合じゃないが。
でも深呼吸をして、すこし力を抜いてから降りると、ちょっとすっきりした。
[PR]

# by glassroom | 2011-04-14 11:38 | 日々の出来事
2011年 04月 11日

その2

d0029974_23262322.jpg


そんな訳で、マニュアル嫌いの僕はまずほとんどのモノについて、我流で操作してきた。
パソコン、テレビ、ビデオ・・・
だが、おっさんになってきて一つの症状が現れていた。

ちょっと前から家の給湯器が怪しくなってきた。お湯を出しても水のままだったり、給湯を操作するパネルがぢぢっと嫌な音を立てて、表示が消えたりする。
怪しい動作のたびに電化製品の定番、リセットをする。給湯器の電気をつなぐコードを引っこ抜いて、差し直す。リセットをすると一旦正常に戻りホッとするのだが、また怪しい動き。
そしてついに給湯器が完全に壊れ、新しいものと交換する事になった。
新しい給湯器、性能もぐっと上がってお風呂の湯量や入れる時間を設定できたり、色々な機能が増えた。
だが・・・僕はなぜか新しい給湯パネルにちょっと手こずった。
原因は「いじるのが怖い」という症状。何でも壊れてもいいからいじくり倒す。これがマニュアル嫌いのただ一つの未知なるものに対する克服方法なのに、いじるのがちょっと怖い。
間違ったらどうしよう、変な事になったらどうしよう。おっさんになってそんな気持ちが頭をもたげてきたのだ。
致命的だ。さわるのが怖くなったらマニュアルを読んで、理解してさわるしかない。
だが、マニュアルを読むのはめんどくさい。

かくして僕は何も出来なくなってゆくのだろうか・・
まいったなあ。
[PR]

# by glassroom | 2011-04-11 23:30 | 日々の出来事
2011年 04月 10日

この性分で困る事 その1

d0029974_1833152.jpg

僕はマニュアルというのが苦手だ。
だから、ほとんど読まない。読まないので、分からないものはとりあえずいじって覚える。我流というやつだ。
でも、世の中の製品とはよく出来たもので、たいていのものはさわっていれば何となく使い方も分かってくるし、何より自分にとって必要な機能を使えないと意味が無いので、それを使えるようにがんばるものだ。
で、大体使える。アバウトに。
使いたいところが使えるから、僕にはそれで良い。

この性分は吹きガラスという作業には相性が良かった。
もし吹きガラスがマニュアルがあったら・・

例えば。
「吹きガラスマニュアル」
吹き竿は前から45cmの部分を左手の握力10kgで持つ、この際肘は二の腕から100度。*注意/ガラスの温度が900度の際は水平を保つ。ただし緑のガラスの時は例外(緑のガラスは50ページ参照)

とか書いてあって、これを読まねば出来ないとなったら・・・
もう僕は最初から決して吹きガラスをやろうと思わなかっただろう。

吹きガラスはいい加減だ。だからいつも適当にいじってきた。
こんな感じかな、といじってきた。いじって、いじり倒したら、なんとなく出来た。(笑)
なんとなく出来たから、もうちょっと他のものも作ってみた。
その繰り返し。

だから、今は吹きガラスを教えてもいるけれど、実はあんまり正確な事を言ってるかどうかわからない。だって、いい加減だもの。マニュアルも無いもの。
こうなるんですよ。と教えつつ、実はその後に心の中でこうつぶやく。
「たぶんね。」
ああ、こんな事書くと、生徒さんも読んでるかもしれないから、まずいかな(笑)

でも、その「たぶん」にはいじりたおした末のことなので大丈夫な「はず」(笑)
吹きガラスではね。

だが
・・・続く。
[PR]

# by glassroom | 2011-04-10 18:37 | 吹きガラスの事