あるガラス吹きの徒然日記。

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2007年 02月 16日

影響を受けた作家

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子供と絵本を見ていてふと、自分はこの人の絵に一番影響を受けているのではないかと思いが至った。
山脇百合子。言わずと知れた「ぐりとぐら」の絵を描いた人。
そして、かこさとし。
山脇百合子の柔らかな、幸せな空気のする絵、そしてかこさとしの車窓から遠景を眺めるような、子供心にわくわくする絵は僕の基本にあるような気がする。

家にあった小さな絵本がそんな事を思い出させた。
絵本って偉大だなあ・・・
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by glassroom | 2007-02-16 22:26 | サンドブラストの事
2007年 02月 11日

消せない言葉

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非常に忙しい週だった。
なので、僕はガラスを生む機械と化してせっせと働いたわけだが、世を騒がす失言大臣のニュースくらいは知っている。

何年前かのある出来事。
新しい生徒さんに指導をしていた。
元気で若く、そして純粋な目の女性。

教えるにあたり、僕はこう考えていた。
例えればピアノレッスンはドレミの指使いを覚え、やがて初級バイエルへ。いつしか難易度の高い曲を弾けるようになるまで、こつこつと練習に励む。
ガラスのレッスンもこれと同じことだ。
少しずつ、階段を上がるように丁寧に。

ある日、その生徒さんがレッスンを受けていた時、僕は助手がその生徒さんに言ったアドバイスが妙に気にかかった。やや難しすぎるアドバイスではないかと。まだドレミを丁寧に言わなければならないレベルなのに、ショパンの曲を教えているように感じられたのだ。
無理を押し付けるのは指導として適当ではない。

僕は言った。
「そんなことを言っても、出来っこないのだから・・・・。」
あ!っと思ったがもう遅かった。
その日を境に二度とその生徒さんは来なくなった。
きっとその生徒さんは大変憤慨したに違いない。「出来っこ無い」と思いつつ教えている指導者になど、教わるに値しないと思ったのだろう。

言い訳をしたくても、謝りたくても、もう話す術もなかった。
油性ペンで書き込んだような、消せない言葉。
自分の気持ちを伝える言葉に慎重さがどれだけ大切であるか、一人の人を傷つけて学んだ出来事。

失言政治家のニュースを聞くたびに、ちくちくと思い出す。
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by glassroom | 2007-02-11 23:33 | 日々の出来事
2007年 02月 05日

恒例行事

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節分大会に家族は欠けてはならない。

この日のメニューは巻き寿司とイワシと決まっているので、あまりビールとの相性はよくない。
だが、それでもビールを飲む。
ビールを流し込んだあとは瞼が自然と重くなり、ホットカーペットに生息するトドになってテレビをぼんやり見ていたい。
だが無情にも、騒ぐ子供たちにせかされて、強引に鬼の面を手渡される。

小袋に少しずつ入った豆はこのまま開封せずに投げようと大人は提案するが子供は却下。
制止も聞かず袋は破られる。

なるべく穏便にすまそうと、そーっとマメを投げるのだが、思いっきり息子に投げつけられ、知らぬ間に声を上げてマメを投げまくる。

大人の硬くなった心は鬼と一緒に外へ外へ。

その後、ひたすら大掃除が待っていた。
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by glassroom | 2007-02-05 00:57 | 日々の出来事
2007年 02月 03日

父親冥利

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兄から旅行に誘われた。
父も行くらしい。

そんな機会はあまりないから、その気になって電話をしていると、まずは息子が嗅ぎ付けた。
「僕も連れてって。」
予想された反応に適当に答える。
「あー、だめだめ。留守番してな。」

息子は妹にそれを伝える。
パパが秘密裏に旅行に行くらしいぞ。
娘も黙っちゃいない。
連れてって、連れてって・・・・

うるさくなってきたから、適当にあしらってその日は終わった。


次の日、家に帰ると前日と娘の様子は違っていた。
少ししょんぼりしている。
妻によると、娘は「まるで捨てられる」かのような気持ちになっているらしい。
「・・・ずーっといないんでしょ。イヤだ・・・・」
3、4泊のことだよといくら説明をしても、嫌だ嫌だとだだをこねる。そのうち、パパいっちゃ嫌だと言って泣き出した。

・・・この涙。
そりゃあ貴重だ。

もう、あっという間に大きくなって、その涙は見知らぬ誰かの為に流すようになるかも知れぬのだ。
パパの為に流す涙なんて、もうきっと今のうちだけ・・・
これぞ父親冥利に尽きるというものだ。

娘の涙と鼻水で服をドロドロにされながら、パパは実はうれしがっているのだった。
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by glassroom | 2007-02-03 00:18 | 日々の出来事