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2006年 07月 28日

葛藤

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季節もこうなってくると凶器だわな。

怠惰な僕(以下、タイ)「いやあ〜、作るもの作ったし・・・そろそろ、どう?」
作りたい僕(以下、たい)「おいおい、何言ってんの。これからよ、これから!」
タイ/「いや、だからさ、作ったやんか、搬入も納品もしたよ・・・・」
たい/「搬入って、お前ねえ。それは当然でしょ。作る者としては、ここからだよ。大体だね。作ったら欲ってものが出ないか?こうしたらもっといいぞとか、ああしたらさらにすごいぞ、とか思うでしょ。」
タイ/「まあね・・」
たい/「なら作れよ。暑いとかしんどいとか言ってないで作れよ。がつ〜んとすごいもの、今ななら作れるような気がしないか、ええおい。」
タイ/「・・・・あつい・・・・」
たい/「アホかあ。暑いのは当然やあ。夏やからなあ。作品と自分、どっちが大切やねん!」
タイ/「自分」

・・・・カチッ。

たい/「なんや、今の音。」
タイ/「スイッチ切った。」
たい/「ああ〜、窯の火消しやがったあああ!!!」

たい対タイはタイが勝ち、そしてタイダは休みタイに変身。
葛藤の末、窯の火は消えたのだった。
作りたい自分は一息いれされて頂きます。


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by glassroom | 2006-07-28 22:55 | 日々の出来事
2006年 07月 26日

祝・夏

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雨が降って、気温が低いと楽だなあと喜び。
雨が降って、それが続くと今度は変だと騒ぎ。
雨が降り続いて、大丈夫かなあと不安になり。

そして。

雨が上がってカッと暑くなり始めると「夏だ!」と喜び。
そして、暑さにうだる。

やっと夏?になったのかな。


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by glassroom | 2006-07-26 11:55 | 日々の出来事
2006年 07月 24日

溶ける

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たまにはガラスの事を書こうかな。

ガラスの原料については専門外だから、ちょっといい加減に書くけれども。
ガラスの溶解温度は原料の成分によって決まるが、純粋なガラスは非常に高温でないと溶けない。純粋なガラスとはケイ砂、つまり砂の事だけど、それは2000度以上の温度で溶ける。そして溶けている温度から少しでも下がるとカッチカチに固まってしまうらしい。見た事はないが。
つまり、柔らかい状態を保つ温度帯がほとんどない。

この原料に様々なものを加える事により、溶ける温度を低くすることが出来る。そしてトロトロから冷えて固まるまでの温度の幅を大きくする性質のガラスを作り出すことで、扱いやすいガラスが出来る。結果、吹きガラスの技術の幅が広がるという面もある。

原料を研究する人達の努力で、比較的扱いやすいガラスを使わせていただいている。温度も1200度ほどで十分溶ける。
それでも、随分と高い温度だと思うし、高温で溶かすという事は色々な意味において大変ハードなことだと自覚している。

たやすく溶ける温度であれば、楽だと思う。気軽に溶けて、簡単にいじる事ができれば、と吹きガラスをしている人は、みんな思っている。
でも、容易でない事が魅力とも言える面もあり、その辺がまたややこしい。

ややこしいけど、とりあえずこの材料を溶かしている。
すこし、腐れ縁みたいだな、と思ったりもする。
本当にやっかいで、誰かにぼやきたいと思うけれども、あまり一般的に知られていないのが、またしゃくに障る。
でも、みんな知っているのもちょっと嫌で秘密にしていたいような気もするし・・・

考えも固まりきれず溶けているようだ。

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by glassroom | 2006-07-24 19:13 | ガラスのお話
2006年 07月 21日

トマト

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工房に生徒さんが植えたプチトマトが実った。
オレンジ色で完熟と言う種類。品種名は忘れた。
口に含むと甘みが広がって、おもわず美味しいと言葉が出る。

雨ばっかり降るし、気温が低いし、吹きガラス的には楽な気候だけど、作物を作るのには困るだろうな。農作物が出来ないと、今度は僕たちが困るだろう。
トマトのほのかな甘みは、自然の不思議さと気候への心配を、そして環境問題なんてことまでふと考えさせるのだ。

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by glassroom | 2006-07-21 23:32 | 日々の出来事
2006年 07月 15日

お知らせ

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京都のギャラリーで、器を出品します。お近くにお寄りの際はお立ち寄りください。

場所:ギャラリーにしかわ /京都市中京区河原町四条上ル マロニエビル2F
期間:7月19日(水)〜30日(日) 12:00〜19:30(最終日17:00)月曜休廊

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by glassroom | 2006-07-15 12:53 | 吹きガラスの事
2006年 07月 09日

ジレンマ

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晩ご飯は手作り餃子。

死ぬほど暑くて汗をかいたら、ビールと餃子。
おお、なんて素敵な晩ご飯。

手作り餃子、息子は変な形を作って「これは僕のスペシャル!」と喜び、それを見た娘が餃子を作りながらつぶやいた。
「(私の作ったのは)上手に出来すぎて、他のと変わらへん。目立たへんやんか」

そう。
そうなのだ。
吹きガラスのジレンマ。いや、全てに言えることかな。

吹きガラスの技術をある程度マスターしてくると、今度は沢山ある技法によって作りたいものが分からなくなってくる。あるいは個性が無くなってくるのはよくあること。
初めのうちは、悪い手癖がそのまま形に出て、それが他にはないものだったりする。あるいは作りたいもの、作れるものが限定しているから、個性?のように感じる事もしばしば。

で、だんだん色々作れるようになると、そこでハタと立ち止まる。
「あれ、どこへ行きたかったっけ?」
目の前に広がる沢山の技法を見てふと思う。どれを使えばいいんだ?あれもこれも、どれが好きだったっけ?

吹きガラスは技術的な制約が多いだけに、そういうジレンマに陥る人は結構いる。
そんな風に悩んでどうしようと思ったら・・・・・・

とりあえず吹きガラスを終えた後に、ビールと餃子で忘れよう。

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by glassroom | 2006-07-09 22:45 | 吹きガラスの事
2006年 07月 09日

息詰る攻防

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そいつは最初気配を消すか、もしくは時々現れたとしても、あたかも友達のふりをして、俺の周囲にまとわりついてきた。
そう、友達だ。

だが、友達は警戒しなくちゃいけない、って事を俺は知っていた。
友達?結局他人じゃねえか。本当に信用できるのはただ一人、自分だけだ。・・・今でこそ、そう思えるが、だが俺も初めは何も知らないヒヨッコだったよ。すっかりあいつを信用しちまったからな。なぜなら、凍える俺に暖かい手を差し伸べてくれたのは確かにあいつだったからさ。

あいつがやってきたのは、まだ暗い雲が低くたれこめた、凍てつく日のことだった。
あいつの暖かさはやがて俺の身体だけじゃなく、心までを溶かしていった。それだけじゃない、あいつはこの俺が踊りだしたいような気持ちにさせる力を持っていやがったんだ。
だからこそ、俺はあいつを信じたんだ。

だが、日に日にあいつは本性をあらわしてきた。徐々に、気がつかないように。
俺は徐々にあいつに慣らされていった。自分でもそれが正しいと思ったんだ。あらがう必要は感じなかった。ただ、従順に反応しただけさ。
ダウンから、ジャケットに。ジャケットを脱ぎTシャツに・・・・

徐々に、徐々にその正体を現してきたあいつは、ある時、急に本性を現した。
俺は正直言って信じられなかった。あれがあの「暖かさ」の正体だったのか?
冗談じゃねえ、俺は戦う姿勢に入った。

・・・・Gパンを短パンに。スニーカーをサンダルに。

それでもあいつは攻めてきやがった。
うう、やられてしまいそうだ。負けやしねえ。

汗がだらだら。お茶をがぶがぶ。

今日も息詰る工房で俺は暑さに対して息詰る攻防を繰り広げているのだ。

・・・ってオチはダジャレかよ。
え、写真?
ああ、息子が友達とチャンバラしてた時にね。

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by glassroom | 2006-07-09 00:29 | 日々の出来事
2006年 07月 05日

ムシムシ

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今日の工房の中は気温40度でごく普通の温度だった。
でも湿度は75%ほど。これはこたえた。
ワイングラスの方がムシムシの工房の中、僕よりしっかり立っているように思える。

暑さよりムシムシの方が辛い。
今日の京都府南部はこれから発雷の恐れあり。
窯の事を考えて心配な夜になりそうだ。サッカーでも見てやるか・・・・・

この季節、アジア以外のカラリとした気候に憧れる。
ああ、湿度の少ないところへ行きたいなあ。

毎年同じ事を思ってる。

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by glassroom | 2006-07-05 21:33 | 日々の出来事
2006年 07月 03日

ホワイト・プラネット

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本日は写真と文章が全く関係ありません、あしからず。

梅雨らしく、雨降りだった休日、家族と映画を見る。
テレビでおすぎが解説していた映画をふと目にして、見に行こうと思った作品。

「ホワイト・プラネット」という北極の生き物たちを撮り続けたドキュメンタリー。
お勧めします。ぜひ見て欲しい。

北極という極限の、人の目の届かない世界で息づく動物たちを、非常に困難な状況で撮ったであろう映像が淡々としたナレーションと音楽の中、ひしひしと胸に迫る。

そして、人を寄せ付けぬ真っ白な大地を、人が破壊しつつあるという事実。
地球温暖化という、まだ結末の見えぬ大きな不安についての問題を、この北極の生き物たちを通じて訴える力を持つ、この映画は一見の価値があると思う。
本当にぜひ見て欲しい。

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by glassroom | 2006-07-03 12:57 | 日々の出来事