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2005年 05月 31日

工房の建物

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工房を作って、まず名前に悩んだ。やっぱり来る人がカッコええ、と思わなあかん。
色々悩んだ末、教室に楽しんで来てほしいから教室のクラスルームとガラスのグラスをひっかけて、グラスルームにした。
でも、建物はそんな横文字にするような感じではない。
60年くらい経った、農家の納屋を改造して工房にした。
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屋根裏の梁には今でも牛に引かせる農耕機が引っかかっている。(暗くてぶれてしまいました、すいません)

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窓はこんな窓。

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もう使っていないけど、電線はこんな碍子を伝っている。

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火を使うので火事にならないお札を、僕が壁に貼った。

と、まあこんな具合に横文字とはほど遠い建物。聞くところによると、かつては工房の周り、一面の水田でこの建物には刈り取ったばかりの稲穂がどっさり置かれ、牛などいたらしい。
今はあぜ道をアスファルトで固め、家が建ち並ぶこの通り、すこしだけこの建物が当時の面影を残している・・・らしい。

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ちょっと老朽化が心配だけど、妙に落ち着く。
ちょっと疲れて外のいすに座ってみると、時間を吸い込んだ柱や梁がどっかり居座り、少し残る畑の跡地に生える雑草達が、風にふかれてさらさら音をたてて。
ああ、労働意欲が萎えていく・・・こうして休憩が長引いてしまうのでした。


よろしくお願いします

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by glassroom | 2005-05-31 18:01 | 日々の出来事
2005年 05月 29日

エコ生活

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父が携帯電話を持って、3年ぐらいたつだろうか。

初めの携帯はまあ、普通の携帯。みんな持っているし・・気軽に買ったものだった。
でもこれはちょっと難しかったらしく、使いこなすことは容易ではなかったようだ。
結局携帯を「携帯」することはなく、いつも家の充電機に突き刺さったままその生涯を終えた。したがっていつ電話してもなりっぱなしで、出てくれることはない電話だった。

二度目の電話は最近よくある、年配向けの優しい携帯。操作が簡単だし、これは大丈夫だと思って早速一緒に買いに行った。
これは簡単なこともあり、かけるのも、受けるのも問題なく使うことができた。
これで大丈夫。
でも、意外な落とし穴があった。

「もったいない」最近、環境問題で再び脚光を浴びるこの言葉。電気をつけたら消す、という美徳を親は忘れていなかった。
電話をしたら、電源を切る。

なので、いつでもこちらからはかけられないのだった。


またまたよろしくお願いします

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by glassroom | 2005-05-29 22:51 | 日々の出来事
2005年 05月 27日

ほんとのところ

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かなり前の事。テレビを見ていると、せんべい屋でせんべいを焼いている老人にタレントがインタビューをしていた。
「長いことされてるんですか?」
「もう60年焼いてますわ。」
「そりゃ名人ですね」
「いやあ、でもまだ納得のいくせんべいは2〜3枚しかできてません」
「えっ、2〜3枚?」大げさに驚くレポーター。

そんなんウソや。僕は突っ込みをいれた。60年せんべい焼いて、2〜3枚?アホな。変な話だと思い、未だに覚えている。

別の番組。有名なスケート選手。
「自分が滑るべきラインが一本の光になって見えるんです。
そんなアホな。見えへん見えへん。

木工名人。新聞のインタビューで。
木の声に耳をすませて作るんです・・等々。

みんな陶酔しすぎ。なんでそこまで言うかな・・・そう思っていた。
最近ちょっと思う。あれはものすごく本音だと。

それしか考えない。
そればっかりしていると、あるところで見える最終到達点みたいなものがあるんじゃないかと。他の人が見るとそんなん同じや、と思える事がものすごい差になって立ちふさがる。到底超えられないと思う。第六感くらい説明の出来ないもの。

それを説明しようとしても言葉にならない。そんな世界があるって、何となくわかる、ような気がする。ぐらいしかまだ自分はなっていないけど。

ところでくだんのせんべい屋、僕がせんべいを焼く人ならその2〜3枚。全部自分で食べてしまいたいし、でもすべての人に食べさせたくなるだろうな。


今日もお願いいたします。

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by glassroom | 2005-05-27 21:43 | 日々の出来事
2005年 05月 26日

ヘビーローテーション

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ピッチャーを使った写真と話題は二回目。すいません。
湿度も気温も今日はいい感じ。だが、工房はもう夏だ。すっかり暑く、こうなってくると飲み物が欠かせない。

麦茶。
ああ、麦茶。

仕事中はこればっか。工房で仕事をする相棒となぜか疲れると、よく麦茶の話題になる。(なぜだろう?)
だいたい、真夏になると、写真のピッチャーで一日4〜5回無くなる。(二人で)
でもトイレは行かなかったりする。ちなみに今はまだそれほどではないが。

麦茶、美味しいんですけど、飲み過ぎるとなんというか・・つらい飲み物に変身する。
スポーツ飲料だと確実太るし、甘さがつらい。
ジュース、コーヒーなんて量を考えるともってのほか。水は味気ない。

お茶しかないんです。お茶しか・・・しかも価格的に麦茶。
「麦茶ってさあ。こう、味とか変わんないわけ?」どちらかがこのセリフを言い出すと、夏も近いってことです。

そして今日も

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by glassroom | 2005-05-26 23:03 | 日々の出来事
2005年 05月 25日

はじまりは

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僕は手が器用な方だ。絵も、なんとなく物心ついたときから描いていた。
子供のころ、カッターナイフで鉛筆に上から顔を連ねて彫って、トーテムポールにしたり、割りばしを削ってものすごく小さな戦闘機を作ったりした。
何か手を動かしていないと退屈だったから、学校の机に落書きして彫り込んでみたり。

だからガラスをしてみようと思ったときも、楽勝だと思った。
竿にガラスを巻き付けて、切り落とす筋をつけて、丸いビー玉みたいなものを作る、それが最初に与えられた課題。

出来なかった・・本当に驚くほど出来なかった。
「うおおおおおおおお〜」と叫びたいほどの敗北感。そんなはずはない、僕が出来ないなんて、そんなことあるはずがない。
授業も聞かず、机を彫り込んだ僕が、鉛筆に彫刻した僕が!ぱらぱらマンガを教科書に描いてた僕が!(これは関係ない)

このときからこやつに挑んで敗北が続く。
最近、ちょっといいなりになったけど、やっぱり言うことを聞かない。

そうこうするうちに、年で体が言うことを聞かなくなりそう。
その前に、言うことを聞かせてやる!

よろしく〜!

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by glassroom | 2005-05-25 23:41 | 吹きガラスの事
2005年 05月 24日

転がりつづけ

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今日、ガラスの仕事を志望する人が、工房に訪ねて来られた。
僕はまだガラスの業界で盤石な基盤を築いたわけでは全くないし、明日をも知れないような立場だけれど、ちょっとだけ先輩としてアドバイスをさせていただいた。

僕がガラスを始めようと思った時、やはりどうしていいのか、あちこち調べて歩いた。
イタリアにいるガラス作家を雑誌で目にして、雇ってくれと手紙を書いたりしたこともある。そしてベネチアにいきなり行って、どこかの工房の扉をたたいてやろうと思っていた。そのため、イタリア語の勉強をしたりした。
五里霧中とはまさにこのこと。ガラスへの扉はどこだろう・・焦っていた。
でも結局、当時仕事で知りあった照明デザイナーさんの紹介で、ガラス学校と巡りあうことができた。

僕は、今日訪ねて来られた人にアドバイス程度しかできなかった。でも、転がる玉が何かに当たって進路を変えるように、何かしらちょっとだけでもその行く末に影響を与えたかもしれない。

たいしてキャリアもない僕だけど、歳だけはとったから。
人が人とかかわって、人生が思わぬ方向へ転がり出す事は結構あるって知っている。
僕はそんなふうに転がってガラスの世界に入ってきた。これからのことはわからない。でも転がってればいいのかな、とも思う。

かちっと、お願いします!!

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by glassroom | 2005-05-24 19:19 | 日々の出来事
2005年 05月 22日

デカデカ病

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ウスウス病にかかっていたその頃、僕はもう一つの病を併発していた。デカデカ病である。
この病にかかると、とりあえずガラスを何でも、デカくしたくてたまらなくなる。
この病は主に男子に感染率が高いようだ。僕以外にも当時、同級生の男子に感染していたような気がする。
ガラスは吹き竿と呼ばれるパイプにガラスを巻き付け、それが冷えたらそのガラスを芯にして、上にさらにガラスを巻き取り、それを繰り返し大きくする。これを「ガラスを巻く」という。ガラスは総重量を常に竿に巻き付け、腕一本で取り回すためおのずと出来る大きさに限界がある。

太い竿で4回巻いた僕。まだ未熟者である。
目はらんらんと輝いている。
「で、次は?」と級友
「もう一回巻く。」
「で、何にするの(何を作るの意)」
「・・・決めてない」

重症だ。
いつの間にか、周囲にギャラリーが集まっている。彼らもでっかくなるのを興奮気味に見守っている。彼らも感染者のようだ。

ガラスが巻かれる。
その瞬間、頭の中でまつり太鼓が打ち鳴らされ、ギャラリー達は祭りの参加者となる。何を作るかは皆どうでもいいらしい。
とにかく「大きいことはいいことだ。」
体力の限界を見たい。ようするに格闘技とも言えないこともない。(美術系ばかりですけど)
戦いはたいていガラスに惨敗した。そしてそのたび闘志がわき上がる。


てな具合で、この感染症もなかなか治癒しなかった。卒業するまでは。
卒業したら・・歳とってきて、しんどいし、そもそも不経済だし、あっという間に完治する。
(直らないで立派な物を作る人もたくさんいます、あしからず)

ところで、僕は当時、さらにオモオモ病という、どうしても重いガラスを・・
もうええちゅうねん!!

(写真は僕ではありません、学校で行われたワークショップです)
よろしくお願いします!!

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by glassroom | 2005-05-22 22:44 | 吹きガラスの事
2005年 05月 21日

ウスウス病

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吹きガラスを始めて、僕はウスウス病にかかった。これは吹きガラスを始めた人が結構な確率でかかる病である。この病にかかると、何が何でもガラスを薄く、そしてピシッと整った形に作りたくてたまらなくなる。

ちなみに、写真のゴブレットは僕のかつての先生の作品だ。
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厚さ1.2mm。これが口だけでなく、全体の厚みでもある。先生は重度のウスウス病で・・いや、ここまでいくと病ではなく、ウスウス教の教祖様みたいで、本当に素晴らしい。
この技術、イタリアンテックニックという。
そしてこのゴブレット、手にした途端その軽さにまず驚く。ガラスじゃないみたい。

このゴブレットは作品として完成している。なのでガラスじゃないみたいな軽さも、その驚異的な薄さもトリッキーな効果を持ってその価値を高めている。

僕は・・確かにウスウスにかなり近づいたのだけど、出来た僕のそれを見て感じてしまった。
「バーベキューの時使うプラスチックコップ」みたいだな・・・
そう感じた途端、ウスウス病が治癒したようだ。今はガラスの厚みが生み出す透過光そしてゆったりした形を大切にしている。
(ウスウスを否定するつもりで書いたのではありません。僕にはたどり着けなかっただけの話です。あしからず・・)

元気の元

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by glassroom | 2005-05-21 20:08 | 吹きガラスの事
2005年 05月 20日

大好きな音楽

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今日は何かを書こうと思ったけれどもなんだか頭の中がカラで、何も思い浮かびません。こんな日は音楽を流して好きな写真とか絵を見てぼーっとします。

僕が大好きな音楽はwong wing tsanというピアニストです。僕の音楽遍歴はジャズ、ロック、クラシックまで色々聞きますが、この人の音楽に出会ってからは時間があるときにはこればっかしです。
ここでくどくど紹介してもしょうがないから、興味が湧いたらホームページを見てください。試聴もできます。僕は「海より遠く」というCDが今のお気に入りです。
さとわミュージック


今日もよければお願いしまっす

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by glassroom | 2005-05-20 23:22 | 日々の出来事
2005年 05月 18日

酔拳

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500mlビールを飲んで、すっかり気分良く書いている。ちょっと変な文章でも許してほしい。

自分の工房をすったもんだで立ち上げてすぐの頃。僕には仕事がなかった。
教室の受講を希望する人もいないし、作品をお店に卸すわけでもない。展覧会の予定もない。注文も、電話もあまりない・・・

今考えると、かなり悲惨な状況だけれども僕は気分がよかった。
念願の自分の工房、仕事はないけれどそれはイコール自由だ。

気分はハイだ。そして自由だ。
ガラスを吹きながらビールを飲んだ、不心得は承知。でもこれには理由があった。その昔、すこしドイツのガラス工場で吹かせてもらったことがある。
ドイツ、ビールの国。
工場の中には自販機があってビールを売っていた。
職人は仕事をしながらビール瓶からラッパ飲み。それでいて、巨大なガラスをいとも簡単に操る。かっこよかった。いつかしてみよう、と密かに心に決めた。
他の工房ではちょっと出来ないもの。

さっそく!ビールを飲んで、いとも簡単にガラスを・・・熱を浴びて、汗をかいて・・・
もう、本当にびっくりするほどのスピードで酔っぱらった。

ぐらぐら、ふらふら。わああああ・・・ぐるぐるだあああ

と、ガラス戸の向こうにお隣のおやじさんが立っている。ガラス珍しさに時々のぞきにくるのだ。
彼はビール缶にちらっと目をやって、「まあ、がんばり」

「あ、ど、どうも・・」僕の中で膨らんだ風船がしぼむ。ガラスもしぼむ。

酔拳、となりのおっちゃんにあっさり打破された。


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by glassroom | 2005-05-18 23:01 | 日々の出来事