カテゴリ:サンドブラストの事( 23 )


2006年 10月 30日

街と自然

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街か自然かと言われれば、自然が好きだ。
元々、田舎育ちだからだと思う。

でも、古い町並みを持つ街は嫌いじゃない。日本でも他の国でも。
迷路のような道、何があるか分からない建物。
建物が好きなんだろう。
街をスケッチすると、現実にとらわれてしまう。だから全部、空想で描く。

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by glassroom | 2006-10-30 21:02 | サンドブラストの事
2006年 10月 28日

娘の絵本

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娘が小学校に入る前の頃、幼稚園で絵本を作る機会があった。
初めは乗り気がしないのか、なかなか取りかかる様子が無かったのだが、僕とちょっとした会話をきっかけに、どんどん絵を描きだして熱中した。
あまりに楽しそうに絵を描くので、ちょっと羨ましくなった。

で、完成した娘の絵本を見て、親バカと言われればそれまでだけど、なかなかの完成度。
その絵本をもとに、サンドブラストで絵を描いてみることにした。
ちょっと原画とは違うけど、それはパパの作品ということで許してね・・・
写真はお話の最初の絵。

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by glassroom | 2006-10-28 14:42 | サンドブラストの事
2006年 09月 25日

プリミティブな衝動

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奮い立たせて始めて見れば、だんだんとそらたのし・・・・

はるか昔の人が作ったモチーフを使って作ってみたりしているが、これが結構楽しい。
はるか昔の人たち、絵をただ楽しく描いていたのがよくわかる。
これで賞をとるぞ、とかこれで儲けてやるだの、びっくりさせてやるぜ、なんて下心が全然ない絵。
描いてみると描きたい欲求に動かされている手が、絵に共感する。
ああ、この絵を描いた昔の人はおんなじ気持ちだったろうな、とか勝手に思ってる。

うーん、楽しい。


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by glassroom | 2006-09-25 22:13 | サンドブラストの事
2006年 02月 17日

色のこと

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10年近く前に作ったもの。
屋根裏整理をしていたら出てきた。当時は師匠のご指導の元、色々作っていた時期でこれは師匠には見せることなくこそっと作った。これは僕の!って感じで自分の絵を描いていたつもりだけど、今見るとやっぱり師匠の教えを色々守っている部分が見えて面白い。

この絵を見てもらうとお気づきかもしれないが、これは不透明の色を使っている。光を透かさない色。なのでサンドブラストには向いていない色だ。
段彫りという方法でのサンドブラストは色の層を削り、濃淡を出すことによって絵を浮き出す。なので色が透過しないとグラデーションが出ないのだ。

昨日のアップした写真の色は透明色といって光を透かす色。この色はグラデーションを作ることが出来る。でも透明色でも発色の強さというのがあって、綺麗なグラデーションが出来る色と、そうでない色もある。ちなみに昨日の写真の青は発色が薄く絵がぼけやすく、オレンジに見える色(実は茶色)は発色が強すぎて絵がパッキリしすぎる。
このあたりが難しいところだけど。

この写真の作品はやや色の選択ミス。それを無理矢理サンドをして作っちゃったのは、当時、お皿をまだ上手に作ることが出来なかったから。せっかく作ったお皿、もったいないから、って彫ったことを覚えている。

作るときはおお〜って興奮してるのに、終わるとああ〜っ修行が足らん、って次にとりかかる。当時は特にその幅が大きかった。
その幅は縮まっても、そんな感覚は続いている。そんな繰り返し。


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by glassroom | 2006-02-17 22:31 | サンドブラストの事
2006年 02月 16日

のりこなすもの

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本当はサンドブラストで使うガラスの色について書くつもりで撮ったけど、ちょっと思うところあって別の話題で。

オリンピックをテレビでやっている。スキー、ボード、スケート、様々な競技を見ていて思う。
競技者はなぜ、それに熱中しているのか?
スポーツに熱心でない僕が想像で書かせていただく。
動機は別にして、初めは乗りこなすことが出来ないものを自分の力で乗りこなした時、快感を感じる、そしてもっとこの乗り物を乗りこなしたいと思う。そして征服感と達成感を得て、さらに自分の実力を客観的に知りたくなり競技へと進む。とまあそんなところだろうか。

自分の力で乗りこなしたい欲求、それはどんな人にでもある。スポーツの能力が無いものは機械の力を借りて、バイクや車などで自分の意思のままに、思う方向へ、速度で進んでみたいと思う。これは出来ればシンプルに機械の助けも使わず、自分の肉体でするほうが、よりその人の達成度は満たされるだろう。

コンピュータで制御された快適な現代の高級車より、時に自分でこぐ自転車の方が気持ちいいことは多々ある。また、バスや電車に乗っていると乗っている人は楽だし、外の景色が見えるけれども自分でコントロールできない乗り物は全く別の感覚だろう。
きっと全てについてそれは言える。

ただ、自転車でもスケートでもその他諸々でも、肉体と精神を日々鍛えていないと楽しむどころか、苦痛でしかない。
わかっちゃいるけど、ついつい今日も僕は車に乗り込んでしまうのだ。
・・・・まあガラスを作ることくらいは達成度を高めたいと思っているけれども。


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by glassroom | 2006-02-16 23:35 | サンドブラストの事
2006年 02月 13日

おさかなはすき

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ガラス学校にいた頃、課題のアイデアスケッチを先生に見せた。花器を作ろう、と思い表面にはサンドブラストで魚の絵を描くつもりでいた。
先生はアメリカ人で、僕の絵を見ると即座にわずかなため息と共に言った。

「魚、魚・・・なんで日本人は魚なの?」
・・・って言われても。

陶器のお茶碗や器類を見ると、確かに魚をモチーフにしているものが多い。
日本人は魚を沢山食べる。それをのせる器に魚の絵を書いてしまうのは、まあ当然というか、自然な事だろう。
日本人は魚を食べるのも鑑賞するのも好きなのだ。

って、言いたかったけど、英語でそこまで説明できなくて、むむっと黙ったことがある。
でも僕の場合は魚っていっても、やや擬人化してるんだけどなあ・・・


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by glassroom | 2006-02-13 17:57 | サンドブラストの事
2005年 11月 15日

好きな絵本

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初めに言っておくと、これは名作「ちいさいおうち」という絵本にある絵を模写した。ご存知の方も多いと思う。
模写は練習や気分転換に良いので時々する。勿論、作品として売ったり発表したりはしませんよ。あ、ここに出しちゃったけど。

「ちいさいおうち」の作者はバージニア・リー・バートンという人で、他に「せいめいのれきし」などの絵本がある。僕は両方とも子供の頃から大好きな絵本。
完璧な模写じゃなくて、わりと手抜きに描いたけど、模写すると勉強になるなあ。

手をゆったり自由に動かしてこの人は線を引いているなあ、と感じる。
フリーハンドで線を描くと、だいたい肘や手首など手を動かす支点を中心に円弧の線になる。
だから、建築のエスキスなんかでは線を直線にするため、意識的に円弧に反して描くようにして直線にする。僕も昔、フリーハンドで直線を引けるようによく練習した。

だが、この人の絵はどの絵もだいたい手の動きをそのまま、自由にすーっと動かして出来る線で構成していて、それがまた伸びやかな感じと暖かみがあるんだなあ。
そしてこの本のストーリーも大好き。時代を超えた名作だと思う。


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by glassroom | 2005-11-15 17:05 | サンドブラストの事
2005年 10月 18日

小さな宝物

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サンドブラストという技法は、吹きガラスが体育会系で汗臭い部室に溜まり、「俺よー、今日でっかいガラスをがんがん吹いちゃったぜ〜」という雰囲気に対し、文科系クラブでちょっとよそ行きの服着て、作業の合間には紅茶とスコーンでも出して休憩しましょう、と言いながら昨日の映画について語り合う、という感じである。(ホンマかいな・・)

サンドブラストと言うのは、切り絵といっていい。いろんな方法があるけれど、僕は絵を描いて、ガラスに張ったマスキングテープをカッターで切り抜く、という方法をしている。
切ったテープは部分的にはがして作業をしていく。
細かい作業だが、このテープをはがすのに、ピンセットを使う。
僕がいつも使うこのピンセット、僕の師匠がくださったもので、これは僕の宝物だ。

師匠とはガラス学校を通じ指導をしていただいた。コンテンポラリーアートが主流の学校で、生徒もそういう指向が強い中、工芸の美というものを追求されておられる師匠が一年だけ授業を持たれることになった。で、僕はその授業を受講させていただく事にした。
そういうことなら、「師匠」じゃなくて「先生」なのだけど、師匠と呼ぶには訳がある。

授業を選択したのは僕一人だった。皆、現代アートに突っ走り、僕しか選択しなかったのだ。なので一年の間、師匠にマンツーマンでサンドブラストを伝授していただいた。夏休みは師匠のアトリエに呼んでいただき、授業はずーっと二人きりで教室を使った。なんという贅沢。

おおらかで豪快な師匠だったが、絵を描く時とガラスを彫る時は非常に厳しかった。
師匠は主に植物など自然をモチーフにしておられたので、植物のディテールには特に厳しく、葉っぱの形、つき方、そしてそれをデザインとしてまとめる時は「おいおいおい、そりゃいかん」と叱られ、そのまま外へ連れて行かれ葉っぱを探しスケッチさせられた。

師匠、年間の授業もそろそろ終わり、という時にぽろっとピンセットを出して僕に手渡たしてくださった。
「これは僕が使ってるピンセットだ。これをあげるから使いなさい」と。
そのピンセット、先端が削ってカスタマイズしてあり、しかも見た事無い感じの手作り感。
ありがたく頂戴して、使ってみると、まあ!使いやすい使いやすい。

それ以後、僕の宝物。

でも・・・卒業の時、僕の作った卒業制作は師匠とは全く違う「僕の絵」で、想像の世界だった。デザインも継承すべきというスタイルの師匠にとってはちょっと心外でおられるかもしれない。
でも僕は師匠の技法とピンセットは受け継いでいるつもりでいる。

(あ、ちなみに今も師匠はものすごくお元気で活躍されておられます。念のため・・・)


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by glassroom | 2005-10-18 00:01 | サンドブラストの事
2005年 07月 16日

宵山はパス

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祇園祭もピーク。今日は宵山。
ニュースで人の込み具合を見て、そしてこの暑さを考えて、やっぱり今年は行かないことにした。エネルギー全部使ったら仕事できなくなるし。

なので工房にいる。教室もあるけどいたって静か、平穏。
ちょっぴりサンドの事・・・

ガラスに絵を彫ると、こてこてに彫ってしまう。
昨日のは暑くてあっさりしたけど、普段はどうも隙間無く彫るのが楽しくてやっちゃう。ドイツ人の師匠は僕がこてこてと絵を彫るのを見て注意した。
「もっと簡潔に!力強く!」「そんなに一杯描いたら分からなくなる!」と。

そういえば学校にいるときもチェコの先生にグラヴィール(切り子っぽい感じで絵を描く技法)で注意された。
「装飾をしてはいかん!」と。
なぜなら「装飾は作者の言いたいことを消してしまう。お土産にしてはいけない」と。
ヨーロッパの人たちのアドバイスは明快だ。
作家なら、何を考えているのだ、お前は誰だと常に問われる。そしてそれをどう表現するか、そればっかり言われる。

チェコの先生と、ドイツの師匠のこの言葉、ずーっと残っていて、そしてずーっと課題になっていて、そしてずーっと解決しない。

解決しないまま、時間が過ぎて「ま、えっか、楽しくつくろ」ってなってしまって。
だから僕はダメなんだなあ・・・


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by glassroom | 2005-07-16 18:09 | サンドブラストの事
2005年 07月 15日

明けたかな

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子供の頃、暑がりだった。
暑い暑い、とこぼすと母に「暑いって言うから暑くなる」とよく言われた。
物の無い時代に育った母は強い。
対して、日本がすっかり豊かになってから生まれた僕は弱い。
そう言われたって・・・暑さは苦手だった。

そんな僕が、同じセリフを子供に言っている
しゃあしゃあと子供の頃は忘れたフリして。

上の子、スターウォーズにはまっている。
最近テレビで昔のシリーズをよくやってる。
それを見ていた息子、おっきいゴリラみたいなチューバッカをなんだか不思議なキャラに見えるらしく、しばらく見ていたらチューバカ、チューバカとふざけて言い出した。
「なら、おまえはオーバカや。」と言ってやると屈託無くケラケラ笑う。
夜は暑い暑いを連発して、氷を口に放り込み床に転がって寝てる。

お前もすぐにおっきくなって、そんな風に笑ったり暑がったりしなくなるのかな・・
笑い顔を見ているとちょっと思う。
そのころには、僕は?・・ああ怖。考えない。


昨日書いた雷と雨、どうやら梅雨の最後のあがきだったのか、今日からはもう本当に夏空。梅雨が明け、心配の種のコンピュータが2台とも入院して、心配事はなくなった。
そして気がつけば夏。頭の中もちょっと夏・・かな。

夏の気候がじわ〜っとやってきた。
昔ほど暑さに弱くないものの、今日は吹くのがちと辛い。
逃避的にぼ〜っとサンドブラストでもしよ。

と、彫ったらモチーフもぼーっとした猫になってしまいました。
涼しい陰に入って風にふかれていたいです。


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by glassroom | 2005-07-15 17:10 | サンドブラストの事