カテゴリ:日々の出来事( 309 )


2005年 05月 24日

転がりつづけ

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今日、ガラスの仕事を志望する人が、工房に訪ねて来られた。
僕はまだガラスの業界で盤石な基盤を築いたわけでは全くないし、明日をも知れないような立場だけれど、ちょっとだけ先輩としてアドバイスをさせていただいた。

僕がガラスを始めようと思った時、やはりどうしていいのか、あちこち調べて歩いた。
イタリアにいるガラス作家を雑誌で目にして、雇ってくれと手紙を書いたりしたこともある。そしてベネチアにいきなり行って、どこかの工房の扉をたたいてやろうと思っていた。そのため、イタリア語の勉強をしたりした。
五里霧中とはまさにこのこと。ガラスへの扉はどこだろう・・焦っていた。
でも結局、当時仕事で知りあった照明デザイナーさんの紹介で、ガラス学校と巡りあうことができた。

僕は、今日訪ねて来られた人にアドバイス程度しかできなかった。でも、転がる玉が何かに当たって進路を変えるように、何かしらちょっとだけでもその行く末に影響を与えたかもしれない。

たいしてキャリアもない僕だけど、歳だけはとったから。
人が人とかかわって、人生が思わぬ方向へ転がり出す事は結構あるって知っている。
僕はそんなふうに転がってガラスの世界に入ってきた。これからのことはわからない。でも転がってればいいのかな、とも思う。

かちっと、お願いします!!

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by glassroom | 2005-05-24 19:19 | 日々の出来事
2005年 05月 20日

大好きな音楽

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今日は何かを書こうと思ったけれどもなんだか頭の中がカラで、何も思い浮かびません。こんな日は音楽を流して好きな写真とか絵を見てぼーっとします。

僕が大好きな音楽はwong wing tsanというピアニストです。僕の音楽遍歴はジャズ、ロック、クラシックまで色々聞きますが、この人の音楽に出会ってからは時間があるときにはこればっかしです。
ここでくどくど紹介してもしょうがないから、興味が湧いたらホームページを見てください。試聴もできます。僕は「海より遠く」というCDが今のお気に入りです。
さとわミュージック


今日もよければお願いしまっす

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by glassroom | 2005-05-20 23:22 | 日々の出来事
2005年 05月 18日

酔拳

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500mlビールを飲んで、すっかり気分良く書いている。ちょっと変な文章でも許してほしい。

自分の工房をすったもんだで立ち上げてすぐの頃。僕には仕事がなかった。
教室の受講を希望する人もいないし、作品をお店に卸すわけでもない。展覧会の予定もない。注文も、電話もあまりない・・・

今考えると、かなり悲惨な状況だけれども僕は気分がよかった。
念願の自分の工房、仕事はないけれどそれはイコール自由だ。

気分はハイだ。そして自由だ。
ガラスを吹きながらビールを飲んだ、不心得は承知。でもこれには理由があった。その昔、すこしドイツのガラス工場で吹かせてもらったことがある。
ドイツ、ビールの国。
工場の中には自販機があってビールを売っていた。
職人は仕事をしながらビール瓶からラッパ飲み。それでいて、巨大なガラスをいとも簡単に操る。かっこよかった。いつかしてみよう、と密かに心に決めた。
他の工房ではちょっと出来ないもの。

さっそく!ビールを飲んで、いとも簡単にガラスを・・・熱を浴びて、汗をかいて・・・
もう、本当にびっくりするほどのスピードで酔っぱらった。

ぐらぐら、ふらふら。わああああ・・・ぐるぐるだあああ

と、ガラス戸の向こうにお隣のおやじさんが立っている。ガラス珍しさに時々のぞきにくるのだ。
彼はビール缶にちらっと目をやって、「まあ、がんばり」

「あ、ど、どうも・・」僕の中で膨らんだ風船がしぼむ。ガラスもしぼむ。

酔拳、となりのおっちゃんにあっさり打破された。


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by glassroom | 2005-05-18 23:01 | 日々の出来事
2005年 05月 16日

指向

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今日は午前中に掃除だ整理だとしている間に時間が過ぎ、午後は家で事務仕事などしていた。そのせいでガラスを触る時間を逸してしまった。

雑務の合間合間。
きもちのいい天気、湿度が低くて適温。
高い空に飛行機が見える。
家の前にある田んぼ、水が入ってきらきら光る。
夕方になって、夕日が部屋に差し込む。刻々と光が変化して、みるみる色が変わっていく。

その時々、どれも過ぎるのがもったいなく、その一瞬を止めてしまいたいような時がたくさんある。
僕は未来のことを考えたりするのがきっと苦手な方だ。
過ぎ去った時間時間の記憶を留める方へ、つい思考が向いてしまう。
だからその結晶みたいなガラスに惹かれるのだろう。と、勝手に考えている。


押してくれるとうれしいです。

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by glassroom | 2005-05-16 23:42 | 日々の出来事
2005年 05月 03日

お休み

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連休も半ば。
毎年、この季節は忙しい。春はガラス屋にとってメインシーズンだ。夏本番に向けて制作の最盛期を迎える。

が、今年はちょっと違う。訳があって忙しくないのだ。
理由はまた別の機会に書くが、工房を持って以来初めて5月の連休を休んでいる。

ガラスの事を書こうかと思ったが自分の身を工房に置いてガラスの事を考えるか、手を動かしていないと意識が拡散するというか、何を書いていいのかわからない。

などと書くと、カッコつけて、もしくはおおげさなと言われそうだがそうなのだ。
思考と手を動かす事は連動しているなあ、と実感する。

アイデアはぼーっと考えていても浮かばない。考えて、手を動かして、それを見てまた考える。この繰り返しをしないとなかなか前に進まない
昔、授業を聞くのが苦痛だったタイプなので・・・

連休を終えるまで、ブログのガラスネタもちょっとお休みかな。
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by glassroom | 2005-05-03 23:57 | 日々の出来事
2005年 05月 02日

光陰矢のごとし

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あれ、もう夕方だ。
連休に入り、街の空気までなんだかゆったりとしていて、時間がゆっくり流れて・・・
と思っていたら時間は刻々と過ぎて夕方。


いつのまにやら僕もえらい年齢になってしまった。そして歳と共にどんどん時間が早く流れるような感覚がする。と、こういう話題を色々な人に話すと年齢に比例して深く共感していただけるのだが、これはどうやら万人の感覚らしい。
何故年齢と共に時間が早くなるのか。
人生を分母に、今日という日を分子にして分数にしてみると分かるらしい。
たとえば今日生まれた赤ちゃんにとっては今日という日が人生全部。今日/人生=1だけど、50歳なら一日は1/(50×365日)=0.000054・・限りなく一日がゼロに近づく。
つまり一日という日が軽く、微細なものになっていく。

なんということだ!歳をとって、まったりと、ゆっくりと一日を味わいたいと願っていたが、逆にどんどんせわしく一日が無くなっていく。

春だ、桜だ。よし、桜の花びらをモチーフに桜餅をのせる器を作ろう・・・
あれ?桜はもう散って?若葉・・もう和菓子屋さんに桜餅はない。柏餅しか・・・

のせてみた。ちょっと間抜けだった・・

一日の感覚は短くなっていくが、身体の動きは速くならないらしい。


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by glassroom | 2005-05-02 22:40 | 日々の出来事
2005年 04月 30日

南の国で

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大学時代からの親友がいる。
彼は、僕と同じ某芸大の建築学科に入学した。入学してすぐに親しくなり、お互いに下宿していたこともあり、やれ食品の買い出しだ、課題の材料を買おう、本屋へ行こうとよく動いた。そして建築を見にヨーロッパも一緒に回った。
大学の4年間、結構な時間を共有した。
僕らは建築の好みとか、考え方にはやや違いがあったが、建築やデザインのこと、そして作るという事についてかなり真剣に話し合った。もちろん20代になったばかりの青年だから、概念的、哲学的というか、とにかく青臭い話ではあったが。そして特にヨーロッパを見てからはお互い建築に対してのジレンマみたいな物がむくむくと成長して、話は尽きなかった。

大学を出て、お互い社会人になり僕は住宅関連の設計、彼はゼネコンの設計にとそれぞれ道を進めた。
会う機会は少なくなったが、時々電話をするとやたら長く話し込んだ。
やがて僕は会社の仕事に疑問を抱き、退社してガラスと出会った。

そしてほどなく彼もゼネコンを退社して、ネット関係の仕事を一人で始めた。そこでコンピュータを通じてある島国と出会うことになった。その南の島国は地球温暖化の影響でもう少ししたら国全体が海に沈むかもしれない運命だった。
彼はそこでライフワークを見つけた。
温暖化で沈みつつある現地の状況を写真に撮り、その事実を広める活動を始めた。
その活動は少しずつ実を結び、あちこちで講演会をしたり、写真展をしたり、結構忙しいらしい。


僕は、自分の作りたい欲求を通し二酸化炭素を出す仕事を選んだ。彼は作ることより、環境を守ることを選んだ。
一見、正反対の道を進んだが、でもその仕事を選んだ過程をとても理解しているし、応援したいと思う。
僕のライフログにある「ツバル」という本の著者だ。いい本なので是非見て欲しい。

彼の活動のサイトも是非のぞいてください。http://tuvalu.site.ne.jp/
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by glassroom | 2005-04-30 23:03 | 日々の出来事
2005年 04月 29日

風にふかれて

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ここ二日程、日中はだいぶ暑くなってきた。昼間はTシャツで十分過ごせる気温だ。
いつ頃からだろうか、春物の服がほとんど不要になったのは。
勿論、仕事が仕事なだけに服は他の人よりすぐに薄着になるが、それより全般の気候があまりにもガラッと変わりすぎると感じる。

今年は冬が長かったから、桜も遅かった。春という季節が長く続くことを期待していたのだが、5月に入ればきっと夏日が続くに違いない。
日本には四季があり、それゆえに日本人独特の感性が生まれた、などといわれるが、もう日本は三季か二季という感じになってしまった。冬の次は夏?
今年はストーブを焚いていた次の日にTシャツで窓全開になった日もある。

環境問題には色々心配あるけれど、火を燃やしてガラスを溶かしている。
火を焚く仕事をしている、という罪悪感は心のどこかにいつもある。
何百年も前のガラス吹き達はそんなこと、考えたこともないだろう。難しい時代に生きているなあ、と仕事を終えて、それでもまだ心地良い季節の風に当たるとすこし憂鬱になってしまう。風はあくまでも心地良いのだけれど。
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by glassroom | 2005-04-29 23:29 | 日々の出来事
2005年 04月 25日

過密な都市で

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大変ひどい電車の事故が起こりましたね。いつもの日常が突然奪われてしまうという恐怖を見せつけられました。被害に遭われた方々を思うと何と言っていいかわかりません。


今日も昨日からの続きでガラスのことを書こうかなと思っていたのですが、この事故のニュースを見て、なんだか気をそがれてしまいました。なのでちょっと話題を変えます。
昔ガラスの先生とドイツに行ったことがあって、その時有名なアウトバーンを先生と車で走ったことがありました。
アウトバーンについての本当の詳しい事は知りませんし、間違っているかもしれませんが、なるほどと思った事がありました。

アウトバーンは本当に制限速度なしなんですね。ここでは車の性能が如実に現れます。僕たちはワーゲンのポロという小型車に乗って、それでも150Kmくらいでとばしてました。でもポルシェなんかは150Kmで走っている僕らをびゅん!と追い越していきます。良い車は速く、そうでない車は遅い。高い、速い車を買うことは目的地に早く着く。つまり時間を得する。時間を買うことなのです。

注目すべきはアウトバーンの測道でした。道も広かったのですが、その横がとても広い。一段低くなって道路と同じくらいの広さに何もない空間があります。
これはもし何かのトラブルや事故で道からはずれても、横のスペースに落ちて外へ出ないようにしてあるのだそうです。緩衝地帯なんですね。カーブは緩く設計してありますし、もし飛び出してしまっても緩衝地帯で外への影響も、落ちた当人も出来る限りの安全が配慮してありました。
日本だったらガードレールで跳ね返されて後続車とぶつかるか、外へ飛び出して民家にでも当たるところです。
一般の人々が色んな種類の車で高速に走って安全。すごい配慮だなあと感心しました。


京都などは特に密集しています。電車の事故は大阪と兵庫の間で起こりましたが、過密な都市でリスクを抱えている状況では人ごとではありません。
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by glassroom | 2005-04-25 21:39 | 日々の出来事