あるガラス吹きの徒然日記。

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カテゴリ:吹きガラスの事( 75 )


2008年 03月 13日

雑音

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今年に入ってから、ニュースが暗い。
株価が下がった、円高が進む、原油価格が高騰して、国会がねじれて、小麦が高くなって、どっかが干ばつで、どっかが洪水で、なんやら環境が破壊されて・・・

ニュースはどうも僕にとって雑音ばかりで、あまり耳に入れたくないけれど、普通の小市民である僕はやはりニュースを見てため息ついてしまう。

作るには、なるべく雑音が無い静かな状態でおこないたい。
心を静かにして、耳をすまさないと、自分の中からの音が聞こえなくなる。
・・・おやじになってきたから、音の泉も枯れてきたのか、どうも最近調子が悪い。
作りたいという欲求だけはあまり変わらずあるのだけれど。

さて、どうしたものか。
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by glassroom | 2008-03-13 19:07 | 吹きガラスの事
2007年 11月 12日

冬はまだよ

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立冬を過ぎ、暦は既に冬。

吹きガラスは熱いけれど、それでもまだTシャツで仕事が出来る。
街中の木々は色づいてきているけれど、京都の紅葉は12月にずれこんでくるという情報も。
近年あまり雪が降らない京都だけど、雪だるまは灼熱のガラスからしか作れないなんて・・
それはガラス工房だけのことかな。
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by glassroom | 2007-11-12 10:04 | 吹きガラスの事
2006年 12月 15日

格闘相手

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ただいま、イノシシと格闘中・・・・

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by glassroom | 2006-12-15 13:12 | 吹きガラスの事
2006年 12月 14日

いってらっしゃい

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作ったものを送り出すときは、未だに不安。
手にしてくれる人がどう感じるか、それだけを考える。
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by glassroom | 2006-12-14 12:20 | 吹きガラスの事
2006年 10月 31日

ゴブレットに描く

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18世紀、英国の初期のヘビーバラスターゴブレットをイメージして吹いた。
そこへ絵を描く。

こんな感じのグラスには、本当はグラヴィール(銅板による彫刻)がいいのだけど、僕は持っていないのでダイヤモンドポイントを使ってのお絵描き。これは、先に小さなダイヤの付いたペンでコツコツ彫る方法。(今でも健在の技法)・・でも僕は、厳密に言うとリューターというモーター付き。ちょっとお手軽に。

自分の絵を使って、古典的な感じにするのは難しいなあ・・・

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by glassroom | 2006-10-31 13:04 | 吹きガラスの事
2006年 10月 27日

バラスターゴブレット・・・のように

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ガラスを始めた頃、薄いガラスが好きだったのだが最近はガラスの厚みがきれいだと感じるようになった。そして古いもの。
で、やはり18世紀のイギリス、バラスターゴブレットに目がとまった。

バラスターゴブレットは当時、薄くて割れやすいベネチアンものに代わり、イギリスからそしてヨーロッパに広まったグラス。
エングレービンング(銅板で装飾模様を彫る技法)に適したどっしりした厚みを持ったそのグラスは、現代から見るとあまり機能的だと思えないけど、ガラスのきれいさと吹きガラスの面白さを持っている。
このグラスは後期、軽く、長くて複雑なステムを持つ形状へと進化してゆく。

僕は博物館の学芸員ではないので、復元をするつもりは無いが、後期のライトバラスターをモチーフに遊んでみた。
ちょっとステムをやりすぎたかな。
実用品ではなく、実用品であった頃のことを形にとどめたオブジェということで許してほしい。

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by glassroom | 2006-10-27 15:26 | 吹きガラスの事
2006年 10月 26日

カラーツイストステムゴブレット

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古いものを否定して、新しいものが一番である、という価値観を持つのは若い頃に自然と抱く感覚である。僕も学生時分は古いものや慣習などは好きではなかった。
ガラスの作品だって、古くさい博物館にあるものなんて・・・と言いたいところだが、僕は古いガラスが好きだ。(つまりオヤジになったのね)

これはカラーツイストステムと呼ばれるもの。
イギリスの17世紀頃にはやったスタイルで、空気を螺旋状にしたり(エアーツイストステムという)、色を螺旋にしたりしたもの。
当時のものは一般に長いステム(足)を持ち、小さなボール(上部)、プレーンなフット(台)になっている。
ツイストステムは実際に作ってみると、そういう形になっちゃうんだよね・・・・技法上、そうなるんだなあということが分かるのが面白かった。

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by glassroom | 2006-10-26 11:53 | 吹きガラスの事
2006年 07月 15日

お知らせ

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京都のギャラリーで、器を出品します。お近くにお寄りの際はお立ち寄りください。

場所:ギャラリーにしかわ /京都市中京区河原町四条上ル マロニエビル2F
期間:7月19日(水)〜30日(日) 12:00〜19:30(最終日17:00)月曜休廊

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by glassroom | 2006-07-15 12:53 | 吹きガラスの事
2006年 07月 09日

ジレンマ

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晩ご飯は手作り餃子。

死ぬほど暑くて汗をかいたら、ビールと餃子。
おお、なんて素敵な晩ご飯。

手作り餃子、息子は変な形を作って「これは僕のスペシャル!」と喜び、それを見た娘が餃子を作りながらつぶやいた。
「(私の作ったのは)上手に出来すぎて、他のと変わらへん。目立たへんやんか」

そう。
そうなのだ。
吹きガラスのジレンマ。いや、全てに言えることかな。

吹きガラスの技術をある程度マスターしてくると、今度は沢山ある技法によって作りたいものが分からなくなってくる。あるいは個性が無くなってくるのはよくあること。
初めのうちは、悪い手癖がそのまま形に出て、それが他にはないものだったりする。あるいは作りたいもの、作れるものが限定しているから、個性?のように感じる事もしばしば。

で、だんだん色々作れるようになると、そこでハタと立ち止まる。
「あれ、どこへ行きたかったっけ?」
目の前に広がる沢山の技法を見てふと思う。どれを使えばいいんだ?あれもこれも、どれが好きだったっけ?

吹きガラスは技術的な制約が多いだけに、そういうジレンマに陥る人は結構いる。
そんな風に悩んでどうしようと思ったら・・・・・・

とりあえず吹きガラスを終えた後に、ビールと餃子で忘れよう。

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by glassroom | 2006-07-09 22:45 | 吹きガラスの事
2006年 02月 28日

華麗なるレース

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リバイバルで脚光を浴びるクイーンの名曲・・・じゃなくて。

ガラスでレースというとそれはレースグラス。
レースは16世紀、主にベネチアで発展した技法。

ここで歴史を簡単に・・・
当時のベネチアでは、火を使うガラスが危険という理由でガラス職人はムラノ島に集められ、そこでガラスを製造する事を義務づけられた。
が、実のところベネチアの当時の主要産業でなおかつ外貨獲得の手段であったガラス。そのガラスの製法に関する技術を秘密にしたかったのがベネチアの本音で職人は軟禁状態だった。それがムラノ島の始まり。

今の先端技術はコンピュータだが、当時は貴族に愛されたレースグラスをどうやって作るか、また綺麗な色をどうやって作るか、全てが謎の先端技術だった。

で、優秀なガラス職人には伯爵のような社会的地位を与え、制作に精進させたのだが、逆に島を出て他の国に逃げたり、機密を漏らしたガラス職人にはベネチアより差し向けられた刺客により殺されてしまった。国益に反するもの、産業スパイには死を、という恐ろしい話。


そんな歴史を持ったレースだけど、その秘伝である作り方はすでに僕でも知っている。
だが、知っているのと作れるのは大違い。
レースを作れるようになるまではえらい時間がかかった。(なってるのかなあ・・?)

レースは簡単に説明すると「色のねじり棒を作り、それを材料に吹きガラスをする」ということ。このねじり棒をどれだけ綺麗に作れるかが「きっちり」した出来になるかを決める。
本場のベネチアの職人は「おまえは機械か!」と言いたくなるほど「きっちり」した形を作り出す。そしてそんなレースの制作風景を見たら、ガラスを作る男子は燃える傾向がある。(なぜ男子か、というと先日の記事、「男の!」を読んでください。通じるものがあるのです)

僕だっていつかはレース。
そんな気合いを胸に秘め、そして知らぬ間にその事を忘れる・・(笑)

僕はガラスをやっているうちに溶けたガラスをゆるりと作るのが好きになった。
で、レースを作ってみても、どうもゆるゆるした感じに仕上げているようだが(単なる未熟?)まあそんな歴史を持ったレースという技術に敬意は持って作っている。
そしてやっぱり作ると楽しく綺麗なのがレースなのだ。

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参加してます。

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by glassroom | 2006-02-28 18:20 | 吹きガラスの事