2009年 02月 05日
久々の更新。 新年より、なにやら設備系のトラブルが続く。老朽化した部品が原因。 老朽化・・・?まだ10年なのに。 話が変わるがそんな設備とは違い、工房の建物はえらく古く、この建物をよく知る近所のオッチャンは「伊勢湾台風でこの建物は傾いた。」という。 伊勢湾台風って・・・僕も知らない。 その台風で傾いた建物を、みんなで引っぱって直したんだよ、という話を聞いた。 地震が来たらマズイのでは? 朗らかに笑って話すおっちゃんを前に、内心ヤバイと思った僕は建物診断に電話をかけた。 結果はまあ大丈夫でしょう、という答えにやや安心しつつ、今も工房を続けているのだが、そんな歴史を感じさせるこの建物に、今回新たな「文化財」を発見した。 工房の窓に懐かしいガラスがはまっているなあとは思っていた。 昔、台所だのお風呂の窓などにはまっていたやつだ。僕は知っている年代なので、懐かしいくらいに思っていた。 だが、教室の時間に生徒さんが「このガラス可愛い」とおっしゃる。 このレトロな型板ガラスが可愛いかあ・・ そう言われると、確かに可愛いような気もする。 調べてみると、このガラスは日本板硝子が製造した商品名「銀河」というガラス。 60年代ぐらいに大流行したガラスらしい。僕がかつて子供の頃見たのは、建物に残っていたけれど、すでに商品としては廃盤だったようだ。 今ではこうした古い建物しか見つからず、解体した家屋からストックする業者さんも居るそうで、なかなかレアなアイテムといえよう。 レトロなものに価値を見いだすのは、確かに新しい視点を持った若い人のようだ。 気づかされた僕は、早速このガラスを僕認定工房重要文化財として大切にすることにした。
by glassroom
| 2009-02-05 10:27
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