2005年 05月 22日

デカデカ病

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ウスウス病にかかっていたその頃、僕はもう一つの病を併発していた。デカデカ病である。
この病にかかると、とりあえずガラスを何でも、デカくしたくてたまらなくなる。
この病は主に男子に感染率が高いようだ。僕以外にも当時、同級生の男子に感染していたような気がする。
ガラスは吹き竿と呼ばれるパイプにガラスを巻き付け、それが冷えたらそのガラスを芯にして、上にさらにガラスを巻き取り、それを繰り返し大きくする。これを「ガラスを巻く」という。ガラスは総重量を常に竿に巻き付け、腕一本で取り回すためおのずと出来る大きさに限界がある。

太い竿で4回巻いた僕。まだ未熟者である。
目はらんらんと輝いている。
「で、次は?」と級友
「もう一回巻く。」
「で、何にするの(何を作るの意)」
「・・・決めてない」

重症だ。
いつの間にか、周囲にギャラリーが集まっている。彼らもでっかくなるのを興奮気味に見守っている。彼らも感染者のようだ。

ガラスが巻かれる。
その瞬間、頭の中でまつり太鼓が打ち鳴らされ、ギャラリー達は祭りの参加者となる。何を作るかは皆どうでもいいらしい。
とにかく「大きいことはいいことだ。」
体力の限界を見たい。ようするに格闘技とも言えないこともない。(美術系ばかりですけど)
戦いはたいていガラスに惨敗した。そしてそのたび闘志がわき上がる。


てな具合で、この感染症もなかなか治癒しなかった。卒業するまでは。
卒業したら・・歳とってきて、しんどいし、そもそも不経済だし、あっという間に完治する。
(直らないで立派な物を作る人もたくさんいます、あしからず)

ところで、僕は当時、さらにオモオモ病という、どうしても重いガラスを・・
もうええちゅうねん!!

(写真は僕ではありません、学校で行われたワークショップです)
よろしくお願いします!!

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by glassroom | 2005-05-22 22:44 | 吹きガラスの事


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