あるガラス吹きの徒然日記。

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2005年 05月 18日

酔拳

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500mlビールを飲んで、すっかり気分良く書いている。ちょっと変な文章でも許してほしい。

自分の工房をすったもんだで立ち上げてすぐの頃。僕には仕事がなかった。
教室の受講を希望する人もいないし、作品をお店に卸すわけでもない。展覧会の予定もない。注文も、電話もあまりない・・・

今考えると、かなり悲惨な状況だけれども僕は気分がよかった。
念願の自分の工房、仕事はないけれどそれはイコール自由だ。

気分はハイだ。そして自由だ。
ガラスを吹きながらビールを飲んだ、不心得は承知。でもこれには理由があった。その昔、すこしドイツのガラス工場で吹かせてもらったことがある。
ドイツ、ビールの国。
工場の中には自販機があってビールを売っていた。
職人は仕事をしながらビール瓶からラッパ飲み。それでいて、巨大なガラスをいとも簡単に操る。かっこよかった。いつかしてみよう、と密かに心に決めた。
他の工房ではちょっと出来ないもの。

さっそく!ビールを飲んで、いとも簡単にガラスを・・・熱を浴びて、汗をかいて・・・
もう、本当にびっくりするほどのスピードで酔っぱらった。

ぐらぐら、ふらふら。わああああ・・・ぐるぐるだあああ

と、ガラス戸の向こうにお隣のおやじさんが立っている。ガラス珍しさに時々のぞきにくるのだ。
彼はビール缶にちらっと目をやって、「まあ、がんばり」

「あ、ど、どうも・・」僕の中で膨らんだ風船がしぼむ。ガラスもしぼむ。

酔拳、となりのおっちゃんにあっさり打破された。


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by glassroom | 2005-05-18 23:01 | 日々の出来事


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