2007年 02月 03日

父親冥利

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兄から旅行に誘われた。
父も行くらしい。

そんな機会はあまりないから、その気になって電話をしていると、まずは息子が嗅ぎ付けた。
「僕も連れてって。」
予想された反応に適当に答える。
「あー、だめだめ。留守番してな。」

息子は妹にそれを伝える。
パパが秘密裏に旅行に行くらしいぞ。
娘も黙っちゃいない。
連れてって、連れてって・・・・

うるさくなってきたから、適当にあしらってその日は終わった。


次の日、家に帰ると前日と娘の様子は違っていた。
少ししょんぼりしている。
妻によると、娘は「まるで捨てられる」かのような気持ちになっているらしい。
「・・・ずーっといないんでしょ。イヤだ・・・・」
3、4泊のことだよといくら説明をしても、嫌だ嫌だとだだをこねる。そのうち、パパいっちゃ嫌だと言って泣き出した。

・・・この涙。
そりゃあ貴重だ。

もう、あっという間に大きくなって、その涙は見知らぬ誰かの為に流すようになるかも知れぬのだ。
パパの為に流す涙なんて、もうきっと今のうちだけ・・・
これぞ父親冥利に尽きるというものだ。

娘の涙と鼻水で服をドロドロにされながら、パパは実はうれしがっているのだった。
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by glassroom | 2007-02-03 00:18 | 日々の出来事


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