あるガラス吹きの徒然日記。

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2006年 10月 05日

あと少しで・・・

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ふと目を覚まし、意識の中をまさぐる。
身体はとっくに眠りの中に入り込み、重い肉体が重力で地面に伸ばされている。
眠りに入った訳でもなく、かといって起きてもいない。そんな、意識が波間に漂うかのような時間になると、作りたい物がむくむくとどこからかやってくる。
描きたい絵が意識の中に立ちはだかる。

いつもぼんやりと考えている、でも実際には雑多な事柄でかき消されている。
現実の大きな音が鳴り響く毎日。そんな毎日で聞き取れないような、そんな小さな音が、静かな夜、眠りと覚醒の隙間から漂ってくるのだ。

僕は、眠くて重い手を少しまさぐり、それを残してやろうと手を動かす。
ああ、そうそう、こんな感じで作ろうと思ってたんだ。そうそう、こんな色を使ってね。
何度描いても上手く行かないスケッチや、現実ではどうしても納まらない形、技術的にどうしても解決できない事。

作りたいものがあるのに、上手くいかないのは、現実的な問題の扉を開く術を自分が持っていないから。でも、ここではするすると解決して、不思議な事にりっぱな作品として成り立っている。

・・・こりゃあ、本気で記録しておかなきゃ、忘れたら大変大変。ぴりりとした波がすこし頭を冴えさせて、本気でディテールを探る。
ああ、そっか、ああしてこうして。
調子良く、そして分かった風に思いながら、だんだん覚醒してきた肉体を動かして、紙の上にとどめておこうという欲求に突き動かされる。

遂に身体を起こし、紙に向かう事にする。
紙を出し、ペンを握る。


・・・夜に漂う神秘の扉は、部屋の電気をつけた途端、かき消される。
やっぱりそうだよ。解決なんてしてるわけない。
覚めてしまった身体と頭は明日の仕事の内容を考える。
そして、とりあえず、せっかくだからスケッチをしてから寝ようと、ペンを動かして、ついでにブログでも書いてやろうと一人キーボードを打つのだ。


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by glassroom | 2006-10-05 03:55 | 日々の出来事


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