あるガラス吹きの徒然日記。

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2006年 07月 24日

溶ける

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たまにはガラスの事を書こうかな。

ガラスの原料については専門外だから、ちょっといい加減に書くけれども。
ガラスの溶解温度は原料の成分によって決まるが、純粋なガラスは非常に高温でないと溶けない。純粋なガラスとはケイ砂、つまり砂の事だけど、それは2000度以上の温度で溶ける。そして溶けている温度から少しでも下がるとカッチカチに固まってしまうらしい。見た事はないが。
つまり、柔らかい状態を保つ温度帯がほとんどない。

この原料に様々なものを加える事により、溶ける温度を低くすることが出来る。そしてトロトロから冷えて固まるまでの温度の幅を大きくする性質のガラスを作り出すことで、扱いやすいガラスが出来る。結果、吹きガラスの技術の幅が広がるという面もある。

原料を研究する人達の努力で、比較的扱いやすいガラスを使わせていただいている。温度も1200度ほどで十分溶ける。
それでも、随分と高い温度だと思うし、高温で溶かすという事は色々な意味において大変ハードなことだと自覚している。

たやすく溶ける温度であれば、楽だと思う。気軽に溶けて、簡単にいじる事ができれば、と吹きガラスをしている人は、みんな思っている。
でも、容易でない事が魅力とも言える面もあり、その辺がまたややこしい。

ややこしいけど、とりあえずこの材料を溶かしている。
すこし、腐れ縁みたいだな、と思ったりもする。
本当にやっかいで、誰かにぼやきたいと思うけれども、あまり一般的に知られていないのが、またしゃくに障る。
でも、みんな知っているのもちょっと嫌で秘密にしていたいような気もするし・・・

考えも固まりきれず溶けているようだ。

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by glassroom | 2006-07-24 19:13 | ガラスのお話


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