あるガラス吹きの徒然日記。

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2006年 07月 09日

息詰る攻防

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そいつは最初気配を消すか、もしくは時々現れたとしても、あたかも友達のふりをして、俺の周囲にまとわりついてきた。
そう、友達だ。

だが、友達は警戒しなくちゃいけない、って事を俺は知っていた。
友達?結局他人じゃねえか。本当に信用できるのはただ一人、自分だけだ。・・・今でこそ、そう思えるが、だが俺も初めは何も知らないヒヨッコだったよ。すっかりあいつを信用しちまったからな。なぜなら、凍える俺に暖かい手を差し伸べてくれたのは確かにあいつだったからさ。

あいつがやってきたのは、まだ暗い雲が低くたれこめた、凍てつく日のことだった。
あいつの暖かさはやがて俺の身体だけじゃなく、心までを溶かしていった。それだけじゃない、あいつはこの俺が踊りだしたいような気持ちにさせる力を持っていやがったんだ。
だからこそ、俺はあいつを信じたんだ。

だが、日に日にあいつは本性をあらわしてきた。徐々に、気がつかないように。
俺は徐々にあいつに慣らされていった。自分でもそれが正しいと思ったんだ。あらがう必要は感じなかった。ただ、従順に反応しただけさ。
ダウンから、ジャケットに。ジャケットを脱ぎTシャツに・・・・

徐々に、徐々にその正体を現してきたあいつは、ある時、急に本性を現した。
俺は正直言って信じられなかった。あれがあの「暖かさ」の正体だったのか?
冗談じゃねえ、俺は戦う姿勢に入った。

・・・・Gパンを短パンに。スニーカーをサンダルに。

それでもあいつは攻めてきやがった。
うう、やられてしまいそうだ。負けやしねえ。

汗がだらだら。お茶をがぶがぶ。

今日も息詰る工房で俺は暑さに対して息詰る攻防を繰り広げているのだ。

・・・ってオチはダジャレかよ。
え、写真?
ああ、息子が友達とチャンバラしてた時にね。

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by glassroom | 2006-07-09 00:29 | 日々の出来事


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