2006年 03月 17日

寂しさ

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娘の卒園式があった。

こちらの幼稚園には長男もお世話になったので6年間子供だけでなく、送迎や行事の機会ごとに僕たち親も通い続けた。
そんな幼稚園とも今日でお別れ。僕もここへ来ることはまれになるだろう。

ここはカトリックで御聖堂と呼ばれる小さな教会がある。築50年の古い建物にはステンドグラスの窓と教会の空気がちゃんと閉じ込めてある。
ヨーロッパの街をふらふら歩くと、崇高で、緻密で、しかし威圧的なステンドグラスを持つ教会にしょっちゅう出会うが、そんな西洋の教会に比べ、ただの色ガラス窓とでも言いたいような質素で野暮ったいここのステンドグラスは、素直で邪心のない信仰心を表すようで僕は嫌いじゃない。

僕自身は特定の信仰を持たないけれども、精神性を持つ空間に幼い頃出会う体験は大切だろうと思う。原風景は人を形成する上できわめて大切なものだろう。
そんな空間に静かに聖歌が流れる中、証書を受け取る小さな手と顔は、子供なりの真剣さで緊張している。

娘はこれから段々と僕の知らない時間を持ち始めることだろう。そして僕の知らない世界を少しずつ模索していかねばならない。
願わくば、このステンドグラスのように素直に、実直に成長をしてほしいと願うのだが。

卒園式は僕たちから離れていきますよ、その準備ですよ、という儀式のように思え、自分の通ってきた数々の卒業より遥かに募るものがあるのだった。


参加してます。

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by glassroom | 2006-03-17 22:45 | 日々の出来事


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