2006年 02月 22日

色について 続編

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サンドブラストのいわゆる「生地」と呼ばれるもの。
自分の考えている絵に合わせて色を配色して作ってみた。
完全に自分の計算通りではなく、やや予定外の部分もあるが。

これから絵を描いて、下絵を生地に合わせ完成させる。そしてマスキングを生地に張って下絵を写し取り、マスキングを切り抜き、サンドブラストを段階的に施し、最終研磨をして仕上げ・・・と実は非常に長い道のりを経て作品にする。

で、今日はサンドブラストの前、この生地を作ることについて。

サンドブラストは絵だから、絵の具のように自由に多数の色を使って絵を作りたいのだが、ガラスの場合、絵の具のようにぺたぺた塗って作るわけではない。
色のガラスを溶かして、この写真の場合は部分部分を色にして、それを吹いて膨らましていく。吹いて玉にしたものを広げてこのようにするわけだ。

色を多層にする方法もあって、前回の色についてでのせた写真は多層に吹いて作ってある。
それに対し今回はゾーンに分けて色を入れてあるのだが、吹く場合にややこしいのは色は「硬さ」がそれぞれある、ということ。

正確に言うと融点が色によって違う。
融点の低い色は他にくらべ早く溶けだす、なので柔らかくなるのが速い。
逆に融点の高い色は長い時間をかけないと溶けないので柔らかくなるのが遅い。したがって硬い。

一つのピースに色々な色がのっていると、同時に熱を加えるので溶け出す順番があるのだ。
緑は柔らかい。
青もけっこう柔らかい。
茶色はかなり柔らかい、でも普通のやつもある。
赤は硬い。

作っている時は竿につけたガラスをぐるぐる回転させているから、遠心力でドンドン形が崩れる。吹いて膨らますと柔らかい色が先に膨らんで薄くなろうとする。
触っていると不自然になるのであまり触らない。でも触らないと直らない。

溶かさないと形を作れない、でも溶かすと形が崩れて行く。
吹きガラスは常にこの矛盾を抱えながら進める作業だ。

色を使っての吹きガラスはその矛盾を一番顕著に感じる。
でも、色はやっぱりきれいだと思うし、やっぱり使いたい。

相反する要素を持ちながらも使いたいと思わせる。
太っちゃうけど食べたい、みたいなやっかいな魅力が色にはあるのだ。


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by glassroom | 2006-02-22 23:48 | 吹きガラスの事


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