2006年 02月 21日

お味付け

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ガラスという素材はそのものが奇麗なので、それを素材に作る方としてはある意味、やっかいででもある。
やっかいとは素材が奇麗な分、何もしなくてもきれいだということである。ちょうど美味しい食材、例えば採れたての魚は下手にソースなどかけないで刺身で十分というのに似ている。

日本人はうるさい。某インスタントコーヒーのコマーシャルにそんなコピーがあったが、日本人はうるさい、というより多様なようだ。和食、中華、イタリアン、フレンチ・・・でも、多様なようで、それでいて保守的でもある。生のままの良さみたいなものを重視する。そこに価値を見いだす、高尚な言い方をすれば哲学みたいなものを持っている。
他の分野でも同じようなことがいえるのかな。

吹きガラスの技術はもっぱらヨーロッパで発展した。だから色々なテクニックがあるものの、そこから出来上がる形にはヨーロッパ的な思想というと大げさだけど、そういった匂いみたいなものがある。
そこで日本人の味覚にあう料理をしようと日本のガラス吹き達は色々工夫する。
でも、ヨーロッパの味覚も悪いものでもない。で、欧州風日本みたいな発展もしたり。

なので多様で保守的な舌の持ち主に対して、多様で保守的な技術を磨く必要があるのかもしれない。時に素材を生かし、時にソースをかけて。
う〜む。

まああんまり考え込んで手が動かないと今度は何もできないんですけど。


参加してます。

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by glassroom | 2006-02-21 23:20 | 吹きガラスの事


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