あるガラス吹きの徒然日記。

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2005年 12月 05日

かえりみち

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子供の頃、学校からの帰り道。
友達と鞄持ちをしたり、雑多なくだらない話に夢中になりながら帰ってくるのも楽しかったが、一人でトボトボと家に帰るのも嫌いではなかった。

空想癖があったので、読んでいる漫画の主人公がもし、今ここにいたらどうなるだろうとか、小さな小石を蹴って帰りながら小石に何かしら人格のようなものを持たせて、蹴って進む方向に理由付けをしてみたり、はたまた落ち葉や虫などの自然に何かしら見いだしたり。

友達と遊んだり、家族や兄弟で過ごす時間の間のわずかなすきま。
学校からの帰りはそんな時間だった。
子供にとって、そんな一人での空想や考え事はとても大切な時間のように感じる。
「もし、・・だったら。もし・・ができたら」
そんな夢や空想が現実の世界と少しずつ入れ替わり、人は大人になる。だが、子供の頃に培われた夢や空想が、大人の人生に大きく影響するものだと僕は思っている。

ところが、最近立て続けに起こる子供が犠牲になる事件によって、子供の帰り道は事件に巻き込まれるかもしれない、というリスクを抱える時間に変貌してしまった。
子供はシンプルだ。かわいい犬がいればそちらへふらふらと行きたいし、蹴った石が坂を転がり落ちたら、坂を下る。
今はその道草をゆるさない。子供を守るため、帰り道をがっちりガードして道から外れないようにする。GPSのついた携帯を持たせて居場所を常にチェックして、防犯カメラにその姿を映し出す必要まで出てきた。もちろん、それが悪いのではなく、犯罪が悪いのだ。


戦争やテロが頻発する国に比べたら、まだまだ安心だと言えるかもしれないけれど、一見平和そのものにみえる国で、平和そうに見える人々の中に孕んでいる危険を、自らの手で作り出してしまったかのような社会にどうしようもないやるせなさを感じる。


参加してます。

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by glassroom | 2005-12-05 11:57 | 日々の出来事


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