2005年 11月 07日

シアワセの基準

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あなたはシアワセですか、と質問されればどう答えるのだろう。
まあ好きなものを買えるお金があって、前から欲しかった車を買う事が出来て・・・だからシアワセだ。と考えるかもしれない。
あるいは、僕の年収は世間の平均に比べて500万多いからシアワセだ、もしくは好きな恋人といられるからシアワセだ、などその基準は色々だろう。

この質問に答えるために必要なのは、シアワセを計る定規は何にするのか、ということだ。
現代の価値基準は様々だから、計るための定規を何にするか迷ってしまう人も沢山いる。
計る定規を何にするか、すっかり迷ってしまってそのあげく分からなくなり、お金やモノなどの自分のソトにあるモノで計るという方法を取る人がいる。
これは簡単で、特に色々考える事無く明快に答えが出る。それも数値で。
現代の日本で多数派はこの基準でシアワセを計っているフシがある。

ああ、えらい大きな話にしてしまった。そんなおっきな話じゃなくて、ガラスの話を書こうとしていたのに。

吹きガラスを習得するにあたり、一番難しいのは温度を見極めるということだ。とにかく吹きガラスでは一に温度、二に温度、三、四が体力。で、五また温度。
形を整え、吹いて、再び加熱して・・・多種多様な作業を経て、この部分が冷え、この部分は熱い、となると見極めは難しい。
ではなぜ温度か、というと温度で硬さが変わってくるから。

固ければガラスは石だし、柔らかければアメだ。作業の性質が大きく変わる。
触る事も、温度計もあてることが出来ない作業中は見た目とカンと「さっきはこのくらいだったから、今はこう」という記憶だけ。

温度に対して絶対的な確信というのはない。多分こうだ、と思う。
絶対基準がないので、大切なことは「基準は自分の中に作る」ということだ。

さっきのかたさで加熱したら、このくらい、そしてこのくらいは僕にとっていい感じなのだ。と自分で思い込む。間違った思い込みは不幸な結末を招くので、現実とのギャップがあれば徐々に感覚も修正していく。
この点でシアワセと似ていると言えなくもない。

自分の基準を捨ててしまうとどういう事になるのか。
ガラスの場合はたいてい割れてしまいます・・・


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by glassroom | 2005-11-07 22:22 | 吹きガラスの事


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