2005年 09月 01日

火上げ

d0029974_12581131.jpg

今年は涼しい、なんて思ってたら9月に入った今日は急にムシムシ。
昼は相変わらず麺。今日は梅干しそば。
久々にガラスを撮ったら露出失敗しちゃった・・

温度もようやく1000度を超えてどうやら火上げも無事にいきそう。
この火上げ、結構難しいもので、今はさして心配もなしに出来るようになったが、最初のうちはもうハラハラで、夜も寝られない作業だった。

温度制御は基本的にコンピュータまかせ。
だからホントは僕が手を出さなくても勝手に温度が上がるのだが、どう上げるかというプログラムは自分で作らなくてはならない。
前、坩堝の話を書いたけど、この坩堝も結構面倒なもの。
坩堝は1000度を超えるまでに色々な物質が化学変化を起こす。そしてその時、坩堝が異常に膨張したりして割れてしまうことがある。
一般的は800度くらいまではものすごく注意して温度を上げなくてはならないと言われる。階段を上がるように、温度の踊り場をいくつも用意して、全体の温度を均一にしながらの作業。急激な温度上昇はできないのだ。

理想的には時間をかければかけるほど、いい状態になるのだが、時間をかけるということはそれだけ不経済ということになる。なので、時間をかけずに、でもほどよい状態に温度を上げなければならない。
窯は、通常1200度くらいで稼働しているので、そのあたりを標準として設計している。だから300度くらいをゆっくり上げようとしてもバーナーのパワーがあるから、温度が勝手に上がってしまうのだ。
普段、サーキットで走るセッティングのバイクで30キロ以下で走れといわれるようなもの。

これを上手に制御するには、僕は空気とガスの混合比を手で変えながらプログラムに沿うようにする。空気が多すぎると下手をすると火が消える。また、ガスが多すぎると不完全燃焼をおこして煤が出て、下手するとこれまた失火の原因になる。

このあたり、マニュアルはない。
工房によって、窯のタイプは違う。ガスを使うところもあれば、電気を使うところや石油のところもあるし、窯の形、坩堝のタイプと全ての窯が違うので、他は参考にならない。
つまり、自作の窯を持っている人はみんなそれぞれノウハウを持っていて、そのノウハウはその人しか通じないことが多い。
専門業者の作った窯であって、同じ設計でもその場所やガラスの種類などの条件が変わってくるとノウハウは変わるので、一概にはいえない。
なので、自分の窯を持ったときは、データを取りながらの作業で、火上げが始まるともうお坊さんの修行みたいに工房にこもって何日も動けなかった。

まったく。
ガラスを吹くのも難しいけど、こっちの方がよっぽど神経つかうわい!
さて、そろそろ温度のチェック時間かな。


参加してます。

人気blogランキング
[PR]

by glassroom | 2005-09-01 13:25 | ガラスのお話


<< ドア      欲望と理性 >>